循環器の診療をする中でスキントラブルを訴える患者様が多くいらっしゃいました。循環器の診察を終えてから皮膚科も受診するのが面倒だという声も多く聞きました。また近くに皮膚科がない、もしくはあってもいつもすごく混んでいて困っているというかたも多数おられました。そこで、サブスペシャリティーとして皮膚科を診療できるように勤務先の病院で皮膚科外来診療に同席し研修を行わせていただきました。
薬の使い分けや、同じ軟膏でも使い方で効果の差が歴然であったりといった教科書には載ってない皮膚科専門医ならではの知恵を目の当たりにし、より一層皮膚科への探究心が深まりました。
皮膚科専門医レベルとまではいきませんが皮膚科日常診療や安定した慢性疾患の管理を行っていきたいと思います。
また内科の知識を生かして全身疾患の一症状として表れている皮膚病の診療ではお役に立てると思っております。
※ダーモスコピー(皮膚科用の拡大鏡)や皮膚生検(皮膚の一部を切り取り顕微鏡で見る検査)が必要な疾患は近隣病院を紹介いたします。また乳幼児のお子様の診療は皮膚科専門クリニックをお勧めします。
皮膚科では、お子様からお年寄りの方まで全世代の方を対象に皮膚に関する症状や疾患を全般にわたって幅広く診療を行います。具体的には、肌に赤いブツブツがある、水ぶくれができた、肌がかゆい、いぼやたこ、うおのめがある、虫に刺されてかゆい、痛い、腫れている、日焼けで肌が痛い、ニキビがひどい、アレルギーのような皮膚症状があるといった場合はもちろん、爪や髪も皮膚の一部ですので、爪が割れている、頭皮に炎症が起きた、フケがある、薄毛や脱毛症に悩んでいるという場合もお早めにご受診ください。
当診療科での初診では、問診票にご記入をお願いしています。項目としては、どのような症状があるか、気になる部位、過去に同じような経験をしたことがあるかなどについてご記入いただきます。その後、問診票などをもとにした診察となり、視診、触診を行いながら原因を調べていきます。また診断をつけるために必要と医師が判断すれば、血液検査などや顕微鏡を使った白癬菌の検査等を行います。 皮膚は「全身を映す鏡」とも言われ、内臓など体内の臓器の病気が原因による一症状として、皮膚症状が現れることもあります。そのため単なる湿疹やかぶれと思っていたところ、検査をしてみたら実は内科的な疾患が見つかったというケースもよく見受けられます。つまり可能性として他の病気であることも考えられるので、原因不明の皮膚症状が見つかるようなことがあれば、お早めに皮膚科を受診するようにしてください。
皮膚科でよく見受けられる症状・疾患
など