健康診断・予防接種|京阪宇治線三室戸駅より徒歩5分 いしだ医院|特定健診 インフルエンザワクチン など

健康診断・予防接種

健康診断とは

診察や各種の検査によって、受診者の健康状態を評価し、健康の保持や、生活習慣病をはじめとする疾病の予防・早期発見に役立てることを目的としたものを健康診断(健診)と言います。
健診には様々な種類がありますが、当院は「特定健康診査(特定健診)」、労働安全衛生法に基づく「雇入時の健診」や「定期健診」などの企業健診、自費による健康診断(自費健診)を行っています。各種健診についてのお申込みはもちろん、内容の詳細につきましてもお気軽にご相談ください。

特定健康診査とは

特定健康診査(特定健診)とは、生活習慣病への発症リスクを高くさせるメタボリックシンドロームを早期のうちに発見するために行う健康診断になります。当院は「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいて、「特定健診」を行っており、宇治市が実施している特定健診の項目を受けることも可能です。

自らの健康状態を常日頃から把握しておくことは大切です。そのため「特定健診」はできるだけ受けられるようにしてください。

がん検診とは

当院では、がん検診として前立腺がんと大腸がんの検査を行っています。

前立腺がん検診

前立腺がんとは前立腺に発生する上皮性悪性腫瘍のことで、50歳以上の男性によく見受けられます。原因については完全に特定されたわけではありませんが、加齢、男性ホルモンの影響、食生活の欧米化といったことが起因となって、発症するのではないかと言われています。発症初期では自覚症状はほぼみられませんが、ある程度進行し、がんそのものが大きくなると膀胱や尿道を圧迫するようになって、排尿トラブルや血尿などがみられるようになります。また同がんは骨やリンパ節に転移しやすいので、骨に痛み、神経麻痺、病的骨折といった症状が出ることもあります。

宇治市の前立腺がん検診
対象者

宇治市に在住している50歳以上の男性
城陽市・久御山町に在住している55歳以上の男性

費用

500円

受診方法

検査当日は、対象者の方に送付される受診券、健康保険証、検査費用をご持参ください。

検診内容

問診、血液検査

*宇治市の前立腺がん検診の詳細は、宇治市の公式HPをご覧ください。

大腸がん検診

大腸がんは、日本全国で1年間に約158,000人が診断されます。やや男性に多い傾向にあり、30代前半から増加して、高齢になるほど多くなります。男性では胃がん、前立腺がんに次いで3番目、女性では乳がんに次いで2番目に多いがんです。大腸がん検診の目的は癌を早期に発見し適切な治療を受けることで死亡率を下げることです。検診方法は問診と便潜血反応検査になります。

宇治市の大腸がん検診
対象となる方

宇治市に在住している40歳以上の方
※勤務先等で受診機会のある方、医療機関で経過観察中の方などはご遠慮ください

費用

700円

検診内容

問診、便潜血反応検査
*宇治市の大腸がん検診の詳細は、宇治市の公式HPをご覧ください。

ウイルス性肝炎とは

肝炎ウイルスが肝臓に感染することで炎症が起きている状態がウイルス性肝炎です。肝炎ウイルスについては、A(HAV)型、B(HBV)型、 C(HCV)型、D(HDV)型、E(HEV)型の5種類ありますが、日本人がよく感染するB型とC型ですが、日常生活で感染することは稀です。

B型肝炎ウイルスの場合、母子感染、血液・体液感染によって感染し、発症します。母子感染は乳幼児に感染するケースがほとんどで、慢性化しやすく、自覚症状が現れにくいと言われます。その後、成人以降になって肝硬変や肝がんを発症しやすくなるとされています。また、成人で感染すると、初感染の時期や健康状態にもよりますが、一過性の感染で済むケースと感染が半年以上持続してしまう持続感染になることがあります。後者の場合は、B型慢性肝炎と診断されます。なお慢性化してしまうと肝硬変や肝がんを発症する確率が高くなります。

C型肝炎ウイルスでは、主に血液感染(針刺し事故、輸血、注射針の使い回し など)によって感染、ウイルス性肝炎の中でも最も慢性化しやすいタイプです。C型に感染して炎症が持続(慢性化)してしまうと肝硬変や肝がんを発症するリスクが高くなります。ちなみにC型肝炎感染者の7~8割程度の方が慢性化(C型慢性肝炎)し、その後、肝硬変、肝がんへと進行するようになります。自覚症状についてはあまりみられませんが、初感染時に倦怠感、食欲低下、発熱などが現れます。

肝炎ウイルス検診(B型・C型)

対象者

40歳以上の方(今までこの検診を受けたことがない方)

費用

宇治市在住の方:800円
城陽市在住の方:600円
久御山町在住の方:500円

※各市町に事前にお申し込みの上、受診票をお持ちください。

検査内容

問診、血液検査
*宇治市の肝炎ウイルス検診の詳細は、宇治市の公式HPをご覧ください。

雇入時の健診、定期健診

当院で行う「雇入時の健診」および「定期健診」の主な内容は次の通りです。
※現在聴力検査は行っておりません

雇入時健診

事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。

  • 既往歴、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査
  • 血圧の測定
  • 貧血検査(血色素量、赤血球数)
  • 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
  • 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査

定期健診

事業者は年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)。

  • 既往歴、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査、および喀痰検査
  • 血圧測定
  • 貧血検査
  • 肝機能検査(ALT、AST、γ-GTの検査)
  • 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査

自費健診とは

自費健診とは、健康診断を目的として検査を受けることを言います。この場合は、何も症状がありませんので健康保険は適用されません。従って「自費」(※ただし、検査項目は自分で選択することは可能)となります。ただし、自費健診の結果、何らかの病気が発見された場合には、以後、その病気の診療には健康保険が適用されます。

予防接種とは

成人向けの予防接種として、当院ではインフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種を行っています。その他のワクチン接種をご希望される方は、個別にお問い合わせください。
ワクチン接種のワクチンとは、細菌やウイルスなどの病原体の毒性を弱めるか無毒化してからつくられるもので、この成分を含んだ薬剤を注射し、体内へ注入することである特定の病気に対して免疫がつくようにするというものです。接種することである特定の病気に感染しにくい状態になるほか、万一感染したとしても重症化のリスクが避けられるようになります。

インフルエンザワクチン

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症のことで、同ウイルス感染者からの飛沫感染や接触感染によってウイルスが体内へ侵入することで感染するようになります。1~2日ほどの潜伏期間を経て発症し、主に38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状のほか、のどの痛み、鼻水、咳など風邪に似た症状もみられます。さらに高齢の方や乳幼児、糖尿病や肝臓病、癌などの基礎疾患をお持ちの方では免疫が低下していることがあり、そのような方が感染すると、肺炎や脳・髄膜炎を合併するなど重症化することもあります。

このように一度感染するとかなり厄介なインフルエンザには予防対策として、手洗い、うがいをするなど様々な方法がありますが、最も有効なのは流行前にインフルエンザワクチンを接種することです。とくに効果的な接種時期につきましては、日本では通常であれば12月~翌3月頃にインフルエンザが流行すること、接種後に効果が現れるまで約2週間かかること、ワクチンの持続効果期間が約5ヵ月であるということから、12月中旬頃までに接種することが望ましいでしょう。なお同ウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行しますので、毎年行うようにしてください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチンとは病原微生物(細菌やウイルスなど)が肺に感染することで、炎症を起こした状態を肺炎と言います。これは全身の免疫力が低下している際に起こりやすくなると言われています。また感染しやすいタイプとして、高齢者の方や基礎疾患を持っている方などが挙げられ、治りにくいことも肺炎の特徴です。肺炎を発症すると、発熱、激しい咳、呼吸困難、胸痛などの症状がみられるようになります。なお肺炎が死亡原因とされる方の9割以上が65歳以上の高齢者と言われています。

肺炎を起こすとされる病原微生物はいくつもありますが、全肺炎患者様の中で最も多い原因菌は肺炎球菌です。なかでも成人が発症する肺炎の20~40%は肺炎球菌によるものなので、肺炎球菌ワクチンを接種することができれば、同菌による肺炎の感染症を予防し、万一感染しても重症化するリスクを低減させる効果も期待できます。宇治市では、高齢者の方につきましては、肺炎球菌ワクチンの接種を定期接種としているので、一部費用が助成されます。対象となる方は可能な限り接種を行うとよいでしょう。

※肺炎球菌ワクチンは接種後5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。

麻疹・風疹(MRワクチン)

MRワクチンとは、麻疹および風疹の病原体を弱毒化(生ワクチン)した2種混合のワクチンのことです。同ワクチンは現在、小児の定期接種に指定され、原則2回の接種が必要とされています。ただ2回の接種が必要となったのは1990年4月2日以降に生まれた方からで、それ以前に生まれた方は1回の接種のみ、あるいは1度も受けたことがないという方もいます。

現在、風疹は都市をはじめ各地で流行しています。風疹自体は3日はしかと呼ばれるなど、感染、発症しても重症化するリスクは少ないのですが、妊娠初期の女性が風疹に感染すると胎児に悪影響を及ぼすこと(先天性風疹症候群:子宮内胎児発育不全、白内障、難聴、小頭症、髄膜脳炎、心臓の異常などがみられる)から注意が必要な感染症でもあるのです。

なかでも同ワクチンの接種が速やかに必要とされる方は、妊娠を予定しているまたは希望されている女性、妊娠している女性の配偶者である男性で、これまで風疹ワクチン(MRワクチン)の接種を受けたことがない方、および1回しか受けたことがない方につきましては、必ず接種してください。2回の接種によって、予防効果をさらに増強でき、1回の接種では予防効果が得られなかった方に対しても免疫をつけることができるようになります。

ちなみに2回接種したかどうか不明という方が計3回の接種になったとしても、体に何らかの影響を受けることはありません。なお女性は妊娠をしてしまうと、同ワクチンの接種ができなくなります。

高齢者の方の予防接種について

行政では高齢者の方は、インフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種の一部費用を公費で負担する定期接種(肺炎球菌は対象者のみ)となっております。肺炎球菌につきましては、当年度に65歳になる方でこれまで未接種の方等が対象になるなど、かなり限定されています。接種期間や対象かどうかわからないという方は、お住まいの自治体(市区町村)の公式ホームページをご確認ください。


65歳以上、もしくは60歳から65歳未満の方で、心臓・腎臓・呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方

予防接種健康被害救済制度について

予防接種後に接種部位に異常な反応がみられた、体調が変化した、このほか高熱、けいれん等の異常な症状が起こったという場合は、接種医まで受診するようにしてください。予防接種によって、健康被害が発生した場合は救済制度があります。詳しくは厚生労働省のHPの予防接種健康被害救済制度をご覧ください。

なお重篤な副反応(アナフィラキシー様症状など)が起きることは稀ですが、注射部位に痛みや腫れといった副反応はよく見受けられます。この場合は2~3日ほどでひいていきます。